情報
ハード:スーパーファミコン
発売元:カプコン
発売日:11994.12.02
価格 :10,479円
このゲーム、前作と同じく人外パラダイスなんだけど‥‥
結構エグエグなところあるのよね
お、「使命の子」か! これ泣けるんだよな~
あんたやっぱりそういうの好きなんだ?
感想
SFC「ブレスオブファイアⅡ 使命の子」。
SFC「ブレスオブファイア 竜の戦士」をクリア後に即プレイ。
前作よりもあとの時代のストーリーですね。
バトル時のキャラクターが前作と比べて頭身UP。
プレイ日数はレトロフリークの倍速使って大体4~5日程度かな。
前作と比較しながら今作の感想を書くとすれば、今作はかなりキツいです。
それは難易度もシステム的な面も、大体前作よりもキツかった‥‥。
改善どころか改悪箇所がちらほら。
相変わらず前作と同じくエンカウント率は高めなのですが、 それをもっと酷くさせているのは前作でエンカウント無効アイテムだった「まもりけむり」が エンカウント無効じゃないところ。
使っても即エンカウントするので、このアイテムの意義を感じられない‥‥。
ああ、前作の「まもりけむり」は神アイテムだったんだ‥‥。
(ポーズメニューのゴブリンが意味わからなかったけど、エンカウントメーターらしい)
もう1つ改悪箇所を上げれば、AP回復アイテムである「ちりょくのみ」が今作では使用時に 体力消費‥‥。AP20回復させるのにHP20消費するというなんともどうしてこうなった‥‥。
それに加えて雑魚敵が強いです。
雑魚敵にパーティ全滅とかザラだし、初っ端のリュウとボッシュの二人旅の時点でもう敵が強くて、全滅するかしないかだし、 どうしてもエンカウント率が非常に高い。
そこのシーンでは回復ポイントが近くにおいてあるんだけど、 しばらくそこから離れることができない難易度。
前作も雑魚が強いところはあれど、ここまでじゃなかった。全然よかった。
個人的にゲームバランスは所々絶妙な難易度があれど、良くない難易度だと思いました。
一番苦労したのは「バルバロイ」とリュウのサシ勝負。
攻撃力をカンストさせて薬をがぶ飲みしてなんとか勝利。アイテム「おこのみやき」が意外と便利でした。
「ティガ」ともサシ勝負があるのですが、勝てないらしいのでさっさと死んだほうがマシ。
リュウの竜変身がAP全消費なのと、竜のままでいられず1ターンで終了なのも痛い。
あとは相変わらずゲームスピードが全体的に遅いので、今プレイすると辛いと思う。
前作からココ改善してほしかったけど、しなかったんだなあ。
ボス戦は前作と比べて楽です。すんなり死んでくれるので。
技も説明がつくようになったので、ちゃんとわかるようになりました。ここは非常に良かった。
メインキャラは隠しキャラを含めて9人。
みんな個性的なキャラクターなのでそこは良し。
先頭のキャラクターを変えることにより様々な特技を発動可能な点は前作と同じ。
だが、パーティは4人固定になってしまったので、全員は連れて歩けないのが改悪箇所。
なので、いちいちセーブポイントでメンバーチェンジをしなくてはいけないのと、 経験値が入らないのでレベルあげていないキャラクターのパートになると最悪の結果に。
ちなみに管理人はステンのレベル上げしてなかったのでそこで詰みました。
自分の町を作れる「きょうどうたい」システムは面白い。
キャラクターのテキストも多めで追いきれない。
ただ、なんもわからずにホイホイ移民させると、便利な人を移民できなくなってしまうのでそこは注意。
管理人はやらかしたぜ‥‥。
合体システムもこの「きょうどうたい」でできるようになりました。
ただ、前作と違って仲間内で合体するのではなく、見つけてきたシャーマンと行う形に。
バトル中に死にかけると合体解除されちゃうのが残念だな。
ストーリーは前作よりも格段に作りこまれていて、そのためにこの難易度でもやっていけたかなってところ。
ふざけたお遊び要素はちょっと減ったかなって感じ。
前作に春麗とかいたのがおかしいと思うんだけど。
いかがわしさもちょっと減って残念ですが、村人のテキストがあからさまな使いまわしでなくなりました。
ニーナがピンクな感じになっているところだけは譲れないのだろう。このゲームは。
あとゴキブリとハエも譲れないんだろう。このゲームは。
最初のゴキブリは前作を彷彿させてちょっとわらったですよ。
全体的に通して悲劇な話なので、そういうの好きな人にはオススメしたい。
けど、システム的にはオススメしたくない。
ここまでハードな内容だとは思っていなかったので、驚いてしまった。
個人的にお気に入りはノーマルエンドです。
リュウが何をしたんだ‥‥?リュウに何の恨みがあるんだ?これがリュウの使命だというのか?って感じのハードさに脱帽。
キーとして怪しい宗教がでてくるので、そういうの好きな人にはオススメかもね?
ぐだぐだと ネタバレかくので読みたくない人はバックで
「ブレスオブファイアⅡ」には前作よりも格段に作りこまれたストーリーがあって、それは前作「ブレスオブファイア」と対極になるものだと思う。
(前作にストーリーがあったかって言われたら、結構成り行きな話だったのでそうでもないんだけど)
前作が王道的なよくあるRPGの話で、そこまでドキツいものはなく、全体的に恵まれている人々の話だったが、今作はその逆。
「リュウ」「ニーナ」「竜の神」「ふゆうようさい」「アンフィニ」等はみんな逆位置。
システム的な面からしたらもうなにもかも‥‥
エバ教会の神父の息子として生まれたリュウは、父親や妹に恵まれ、母はいなくとも幸福な日々を送っていたが、 突然自身と家族の存在を村の人々から抹消されてしまう。そんなところから話はスタート。
家族はどこかへ消えてしまい、リュウの存在を消されてしまった村人たちから幼いリュウは「かっぱらい」扱いをうける。
いきなりリュウが教会の息子から孤児で盗賊にジョブチェンジさせられるわけですよ。
そこがまずもうたまらない。
前作のリュウは村を焼かれてしまったけど、帰る場所はあったし保護者もいたわけです。お姉ちゃんはまあしかたない。
それよりもひどい仕打ちを受けてる「BOFⅡ」のリュウ。
最初の扉を守るドラゴンのところでリュウが瞳を閉じた後のあれまじもうちょっとねえやめてくれってなりましたのでよろしければどうぞ。
ニーナもニーナで今回は黒い翼となって登場したわけですが、その黒い翼が災いをもたらすものって扱いになっていて、 国からニーナの存在を抹消されてるわけですね。
ちょっとお花畑そうな妹がいるのも相まって、結構悲惨な感じ。
で、みんなを助けるために自分を犠牲にしようとしていたら、妹がそのポジションを横取りしたせいでに犠牲になってしまってますますニーナが悲惨な感じ。
その犠牲にならなきゃいけない原因が初代のニーナのせいだってのもなんだかなあである。あれから初代のリュウと結ばれたのだろうか。
今回は「エバ教」という宗教がストーリーの大筋になっていて、まあだいたいお察しくださいな内容なのですが、 そこの本拠地を進んでく過程で人がバッタバッタ死んでくのが怒涛の展開でしたね。
強敵だったキャラがあっけなく死んで、その恋人もぐしゃって感じになり、その後にちょっとお世話になった神父さんも犠牲になり、 メンバーの母親も犠牲になり、主人公の父も生体ユニットになって登場するし。生体ユニット好きとしては嬉しい。
ちなみにリュウの父親を生かすか殺すかでエンディングが変わるので要注意です。
その後もリュウの母親が犠牲になり‥‥場合によってはリュウも‥‥って感じで、全体的に誰かが誰かのために犠牲になる話。
よくよく考えたら忘れ去られていた妹にかきまわされてるストーリーだったんだなあと思うんですが、 その肝心な妹がフェードアウトしたまま戻ってこないんですよ!!!フェードアウトした後も名前は出てくるのに、最後まで出てこないんですよ!!!!
ちょくちょくストーリーに出てきつつも最後には戦うこととなったレイは「(悪い)神父に拾われた黒竜族の孤児」で(これまたリュウとの対比としていると思うんだけど)、 拾い主を感謝してて裏切れないって死んでいくのに対して、拾い主が「使えないやつだ」とばっさり切り捨てるのが本当に好きでですね。本当に好きでですね‥‥。
あとはタペタの話が重いはずなのに、重く感じられないのが何だかもう凄いところ。
あそこでハエとかゴキブリ料理を食べさせられるリュウは可哀想である。
グッドエンドは父親が強すぎて笑うところなんだと思います。
ノーマルエンドは使命の子であるリュウが使命を全うしちゃう感じで‥‥
ラスボスを倒して喜びに浸ってる仲間たちがリュウが戻ってこないことに気づいちゃって痛々しい‥‥
断ち切れなかったんだなあって感じですね。
ラスボス倒して早々、リュウは次の勇者を待つ感じになるのか‥‥
個人的にBOFⅡで好きなキャラはアスパーでした。感情が欠落していて、女の子にも男の子にも見える感じが好きです。
あと見世物小屋で見世物になってるのが最高に好きです。
最後の方では「根性」って言葉がやたらと出てきて笑ったけど。
あとは!あとは!この方を忘れてはいけない、大魔法使いのディース様です。
ディース様自体は前作で一番好きだったキャラクターで、今作でも使えるのが最高にうれしい。
あいかわらずガッハッハな感じだし、ディース様を守ってる精霊たちも相変わらずな感じだし。
なぜか魔法学校で生徒に化けてるディース様がかわいい‥‥。
昔は塔に祀られてたけど、今回はどうしたのかな、引っ越したのかな。やたらと酒瓶おいてあるのが笑えるところ。
やっぱりディース様が素敵なのだ‥‥
あとはCM曲の「終わらない愛」がすごくよい。とてもゲーソンっぽい。
追加日 :2016.06.19
最終更新日:2021.01.02