情報
ハード:スーパーファミコン
発売元:任天堂
発売日:1993.07.14
価格 :10,260円
これはね~‥‥エグエグなんだもん‥‥
俺は大好きだぞ、これ
感想
監修に鴻上尚史氏、キャラクターデザインに江川達也氏、音楽監修にデーモン閣下(ゲーム中にちょくちょくそれっぽいのが出てくる)を迎え、 イマジニアから発売された、至ってごくごく普通のRPGである。
‥‥とはいえども、いまの時代となっては全体的に動作がかなり遅く感じられるので、 プレイする際には覚悟されたし。
レトロフリークの4倍速でちょうどいいぐらいだったかな。
全体的な難易度としては、雑魚が強く、ボスが弱い。
回復を怠るとあっという間に死ぬので、気をつけたし。
ただ、回復アイテムはホイホイ手に入るので、お金とかはそんなに気にしなくてもよい。
プレイ時間としては40時間ぐらいでした。‥‥意外とやってるね。
(レトロフリークでやってたので、実際はそこまでかかってないかもだけど‥‥)
ストーリーとしては夏休みを迎えた主人公が、 北海道のおばあちゃんの家まで自転車で向かうという所から始まる。
その過程で世界はエイリアンの襲撃を受け、気がつけば時は経ち10年後‥‥
いつの間にか地球防衛軍みたいな「ブレス」が設立されており、記憶が欠落している主人公はよくわからないけどその一員らしいので、エイリアンブッ倒すぜーって話。
ノリとしてはアホなノリというか、懐かしい良き時代のノリといいますか、ぶっちゃけ人を選ぶので、 これからやる方はちょっと下調べした方がいいかもしれない。
ただ、中盤からはなかなかハードな内容だったので、そーゆーのが好きな人はプレイしても損しない。かもしれない。
おちゃらけた雰囲気で進んでいくのだが、途中からは金にうるさい町とか、宗教に支配された町とか、ギャンブルにおぼれた町とか、刹那的な夢に惑わされた町とか、 主人公たちに倒されたエイリアンの遺族が集まる町とかとかいろいろ出てくるし、 仲間の死、母親の存在、エイリアンの存在、ラスボスを倒した後の主人公たちの扱いが尖っており、 これを見るためにやってたんだな‥‥って報われた気がしたのが救いかな。
まあノリは子供向けみたいなところあるけど、見えてるものはエグイです。
このゲーム特有のコマンドといえば、「チャクラ」になるのかな。
「気」「知」「癒」「霊」「陽」「楽」「力」のチャクラがあり、 敵を倒すと「サイコストーン」が手に入るので、 それを選んだチャクラにためていくとレベルが上がり、使える技が増えていく。
また、そのチャクラを2つ選択し組み合わせることで、特殊効果も発生するというもの。
正直、どのチャクラが便利なのかとかは最後までやった管理人もよく分かっていないんだけど、 よく使っていたのは「力」×「楽」の「はんはん術(消費MPとか受けるダメージとかが半分になる)」と 「楽」×「陽」の「ダブルガイア(攻撃回数とかもらえるポイントが2倍になる)」でした。
チャクラ単体では「力」かな。
「百拳撃ち」が使い勝手良かったのと、 暇なときには「剣はらい」「盾おとし」でステータスダウンしてました。
見ていて楽しいのは「楽」。踊ったり歌ったりする完璧なネタ。
でもこのゲーム、一番強いのは「毒」付与だったりするのではないかな。
敵に毒耐性がないのか、誰でも毒にかかってくれるので、まず武器で攻撃して毒を与えて(確率も高め)から守りを固めるといつか勝てるでしょう。
サイコを跳ね返す系を自分にかけてしまうと、回復した時に跳ね返って敵が回復してしまうので気をつけて。
最後の方はステータス異常防止の装備が手に入るので気にしませんが、最初の方は地味にきついです。
やっちまったとおもったのは、誘惑にかかると敵を回復してしまうのですが、 その際に自分のMPも消費されるので地味にめんどくさい。
まあMPを減らしておけばなんもできないんですけども。
ミイラとか猿ってなんなんだ‥‥。
表現もちょくちょくきついものがあり、今の時代でこれを出すのはもう厳しいと思われる。
NPCの会話も結構キワドイのもあって、お前それどんな意味で言っている?という感じのまあ、古いゲームあるあるはふんだんにあります。
ちょっと歩いて吃驚したのは、ある敵のグラフィックの胸にですね‥‥書き込みがですね‥‥あるんですよ‥‥堂々と‥‥。
仲間の胸は揺れるわ、技を出せば下着が見えるわ、突風にあおられて下着が見えるわ、 女湯は覗けるわ、いかがわしいお店が出てくるわ、危ないキノコジュースのめるわ‥‥とかとかありまして、ええ、そーゆーのが好きな方はプレイしてみるといいですよ。ええ。
一部画面が黄色と赤の点滅するところがあるので気をつけて。
あと、イースター島のイベントで、モアイの後ろ通っていくとイベント発生しなくなるから気をつけて‥‥(やらかしてやりなおした)。
それにしてもこれ任天堂のチェック通ってるんだもんなあ。おおらかな時代だったのかなあ。
ぐだぐだと 最初に言っておく。これはかなりネタバレ全開だ。
PS版もあるわけだけど、いつやろうかな。って感じで、
みなさん、人外は好きですか? 管理人は大好きです。
みなさん、ハードな要素は好きですか? 管理人は大好きです。
そんなこんなでプレイした「G.O.D 目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」ですが、最初のアホなノリに惑わされるとちょっと心が痛いゲームです。
面白いか、面白くないか、って言われたら普通で、波があるゲームなので、なんとも勧めづらいな。
管理人がこのゲームをプレイした動機としては「主人公の母親がエイリアン製造機にされる」という点だったのですが(それはもうこのイベント観た瞬間に今までの苦労が一瞬で消し飛ぶぐらいのものだったけど)、 その他にも仲間と仲間ができてしまい、仲間の女の子が戦線離脱するや、母子ともどもエイリアンに襲撃されて死んでしまう展開だったり、 ヒロインが教祖様となっていた設定や、仲間のお坊さんの黒い過去であったり、 目が覚めたら世界が滅びかかっていて、家もなくなっていて、母もいなくなっていた、見た目は大人で頭脳は子供な主人公であったり(日記が読めるのですが、母を想う気持ちが溢れている)、 そんな主人公にはいつの間にか知らないエイリアンの弟ができていたり、そのエイリアンたちも道具として利用されていた事実(なぜ倒すと「サイコストーン」が手に入るのか)だったりと、 なかなかまあ楽しい内容になっています。
そこまで行くのが辛いんですけども。
‥‥ちなみに、エイリアンの遺族の町は爆破するかしないかの選択式。
主人公に良くしてくれた人も、コールドスリープで次を待っている人たちも、母親と再会した子供も(おつかいイベントがある)、 地球へ降り立つことを楽しみにしている人たちもろとも爆破できますよ。
ずっと探していた母親。日記に書きためた母親への思い。
10年ぶりに再会した母親はエイリアンの子供をずっと産まされ続ける道具になっていて(自分の意思に反して勝手に出てくる模様)、 やっとのことで再会して喜びあったかと思えば、もう手遅れだから‥‥と母親に頼まれ、殺さなければならない親殺しの主人公。
ちなみにそのステージ(海底から浮上したアトランティス)には「クリスタルボーイ」っていう敵のみが出てくるんだけど(他ステージは複数的出てくるので固定はおかしいと思ったのを思い出した)、 あれ主人公の母親の息子をひたすら殺し続けてたってことだね。
母親は海底のアトランティスでひたすら子供を産まされ続けてたってことだよね。
まあそんな世界の中で、好きなキャラは「ミハエル」でした。
主人公の母親から生まれたエイリアン第一号であり、すなわち主人公の大きな弟なのですが、
(主人公は10年無駄にしているので、彼の方が中身は大人だったりするのだろうか‥‥)
なかなかまあ最初はどっかのゲームの魔王のように言葉足らずで「お前なあ‥‥」ってなるけれど、 人間とエイリアンとの共存を模索していたまともなやつです。言葉が足りないんだけどさ!!
そうも共存を望んでいたのは、彼の母親の存在が大きかったのだろうか。
自身が生まれた後、エイリアンソルジャー製造機に改造された母親を愁いていた彼。
母親を主人公に殺害されて激昂していた彼。
同じ母親をもつ主人公と兄弟と知った後も、急流に呑まれて言葉を交わせずに散っていく。
お互いに話したいこと、いろいろあったんじゃないかな。とおもうとなんだか切ない。
‥‥とまあそんな感じで、いろいろと殴り終わったこの世で一番強い主人公に、 「きゃー!」「大好き」「ありがとう」と世界中の人々から称賛の嵐がとまらない。
いや~それ程でもってなるじゃないですか‥‥
そこに1人の少年が言いました。
「おにいちゃんたち・・・こわい・・・」
追加日 :2016.04.24
最終更新日:2021.01.02